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入局・研修について

修練医の声

坂本 和久(平成15年卒業)
2003年 広島大学医学部卒業
2003年5月-2004年4月 京都大学医学部付属病院  研修医
2004年5月-2005年3月 大阪赤十字病院 心臓血管外科 研修医
2005年4月-2007年3月 大阪赤十字病院 心臓血管外科 専攻医(resident)
2007年4月-2010年3月 大阪赤十字病院 心臓血管外科 医師(fellow,3rd surgeon)
2010年4月-現在 大阪赤十字病院 心臓血管外科 医師(chief fellow,2nd surgeon)

資格:外科専門医、日本周術期経食道心エコー委員会(JB-POT)認定
腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医(Zenith,Excluder,Endurant)

施設について

大阪赤十字病院は大阪のほぼ中心部(難波まで歩いていこうと思えば行ける距離です)に位置します。鶴橋という焼き肉屋さんが多い町のすぐとなりであり、病院から出ると焼き肉のにおいが漂ってきます。ちょうど私が赴任するころ新病院へと移転され大変きれいな状態でした。明治42年創立、1021床の巨大、老舗病院です。京大関連施設としての歴史があり、多くの科の先生は京大医局より来られています。心臓血管外科の歴史としては平成6年に開設され、現在も手術症例数などはあまり大きな変化はありませんが、赴任当時からでは年間で開心術約80例、腹部大動脈、末梢血管手術、その他を80-100例の計150-200例の手術を3-4人体制で行っております。

現在の当科の体制

中山(部長、S57卒)、私、伊藤(後期研修医、H20年卒)の3人で診療を行っております。循環器科とは連携を密にし合同でカンファレンスを行い診療の質を上げる努力をしています。当直回数は平均では週1-2回ですが、当院はICUはsemi-openスタイルの自科管理を行っておりますので重症患者様の治療が当たれば結果として月に15回くらい(二日に一回)当直をするときもあります。特徴としては際だって何か新しい手術にchallengeしていたりinnovationはしてはいませんが、他施設と同様に心拍動下冠動脈バイパス術、弁形成は普通にしていますし、大血管もステントグラフト含めいわゆる標準的な手術はすべて行っております。最近では流行でもありますが、低侵襲下を考え胸部ではisolated AVRに対して小切開手術を、腹部ではステントグラフトならびに適応外の症例に関してはMIVSを積極的に行っています。

修練状況

大学卒業後、素晴らしい臨床成績、優秀な諸先輩方にあこがれ京都大学心臓血管外科グループへ入局し、一年目は多くの方と同様にまずは医者としてどうあるべきかのような一般的な研修から始まりました。幸いにも麻酔科、外科へのローテーションをさせていただいたため、多くの基礎的なskillは身に付きましたが、卒後2年目のまだ心臓血管外科のイロハもわからない状態で大阪に赴任することとなりました。
一般的にsmall volumeの施設であり、数こなしていくという感じは全くなく、今思えば一症例ごとに十分勉強、経験の振り返りができたように感じます。また4人体制での歴史もあり仕事の分散がうまくいき、必要以上に負担がかかることもありませんでした。
3年目に入れば末梢血管手術では約1/3の症例を執刀、開心術もcannulation含む第一助手をさせていただき、心臓外科で働いている実感を感じ始めた気がします。4年目に入り赴任後3年目を迎えてようやく腹部大動脈瘤の手術の執刀を許可され、また術後管理にも自信がついて、次のstepへいきたい、はやく心臓の手術を執刀したという気持ちが徐々に強くなってきました。ただし当初の予定では3年程度の修練後は異動する話もあり、large volumeの施設へのあこがれもあり、当施設ではそろそろできることは終わりかなといった感じでした。
しかし異動の話は実際は私ではなく、部長でした。施設は同じですので、慣れた環境での仕事が継続できるという利点はありましたが、部長交代は私にとっては大きな変化、まさに革命でした。多くのhigh volume施設(consultant surgeonがたくさんいる施設)ではそれぞれのconsultantが自分のやり方を持っており、それに対応する力が必要となるのが当たり前ですが、なにせsmall volume、single consultantしか知らないため、一から出直しです。また、いままで適当にやっていたわけではありませんが、refineするように厳しく指導され、すべてにおいて今まで以上のhigh levelな手技を求められました。5年目でASDの執刀機会はえたものの、その他のいままで許可していただいていた腹部大動脈瘤手術やcannulationはお預けとなりました。5年目は一度2-3年目の時代に戻ったような感じでした。あらためて今までの自分の手技を見直し、糸結び一つとっても集中して、確実に早くできるように一から練習し直しました。Large volumeではないため周りに人が少なく、刺激も少ないため、可能な限りwet labにも参加するようにし、またとにかく部長の一挙手一投足を見逃さずコピーロボットを目指してやっていた気がします。6-7年目となるとその結果がでてきてようやくある程度の信頼をえることができ、cannulation、部分執刀も少しずつですが、チャンスをいただくようになりました。そして8年目(部長交代から4年目)となり、弁置換術等心臓の執刀チャンスが回ってきました。8年目は一桁、9年目は15例、今年はまばらですが月に1-4例の開心術を含め手術総数の約半分は執刀、手術の内容に関してもCABGからvalve、大動脈手術(真性瘤、解離、左開胸、胸腹部)を一通り経験できております。
Small volumeであるためのdemeritもたくさん感じ、自分の進路にも一時は真剣に悩みましたが、良いmentorに出会う事ができ、さらに医局間での交流による他施設の諸先輩方の指導や修練プログラムによってdemeritを補うことができたのではないかと思います。まだまだ修練中の身ですが、現在の修練状況として満足しているところは非常に多いです。

AVR執刀中。右が坂本、左が中山部長。

中央が坂本。

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Contact

京都大学 心臓血管外科(京都大学医学部附属病院心臓血管外科病棟)
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
Tel : 075-751-3788(病棟)075-751-3784(医局) Fax : 075-751-4960
Mail : cvs@kuhp.kyoto-u.ac.jp
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